鍼(はり)とは

鍼を用いてツボを刺激します。

鍼治療では、通常、直径0.12~0.18mm程度の極めて細い鍼を使用するため、刺したときに皮膚の抵抗が少なく、痛みがほとんどありません。
また、鍼の先端は丸みを帯びており、皮膚や筋繊維の間をかき分けて入るよう工夫がなされています。

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当院の鍼の説明

【衛生的】

当院は、患者さま を感染から守るため、使い捨てタイプの、ディスポーザブル鍼を使用しています。
ヒートシールによる1本毎のブリスター包装が採用されており、使用直前まで無菌状態を維持します。

【安全設計】

患者さんの体内に刺入する鍼体は、インサート成形により、鍼柄の中央に均一に接合・固定されており、鍼体と鍼柄(施術者が持つ部分)が外れることはほとんどありません。
プラスチック鍼柄を使用しており、軽量で鍼のたわみも少ないため、刺鍼部位への負担が軽減された鍼です。

【豊富な種類】

刺鍼部位や患者さま の使用感によって使い分けができるよう、様々な鍼長・太さの鍼があります。

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鍼灸について

【鍼灸の効果】

近年の研究では、以下のことが判明しています。

鍼灸で身体の一部を刺激すると、中枢神経の中にモルヒネのような役割をもったホルモン(内因性オピオイド)が放出されることが解りました。このホルモンが、痛みを脳に伝える神経経路をブロックします。

鍼灸刺激は、神経を刺激して血行を促進し、痛みや疲労の原因となる物質を老廃物として排出する作用も持っています。

また、鍼灸刺激は自律神経に効果的に作用し、胃腸や心臓・血管などに作用することで、その働きを調節します。最近では、ヒトの持つ免疫力を賦活させる働きについても様々な研究がなされ、まだ解明されていない鍼灸の効果も期待されています。

【世界では】

1997 年には、NIH( アメリカ国立衛生研究所) から、鍼灸療法の病気に対する効果とその科学的根拠を認める見解が発表されました。
WHO( 世界保健機関) も、様々な症状や疾患について、鍼灸療法の効果や有効性を認めています。